2010年 11月 20日
「いてふの実」読書会・朗読会風景 |
2010.11.13 Sat. 読書会
2010.11.20 Sat. 朗読会
たかしたかこさんが描く「いてふの実」 偕成社
「いてふの実」は、非常に短い一編ですが、私の好きな賢治作品のひとつです。
ひんやりした大気と、賢治の筆致がよくあう、とても美しい物語だと思います。
読書会では、その美しさをひとつずつ、追ってみました。
声に出して読んでみると、不安と希望が同居した子供たちの、
頼りなげな、そしてそれでも快活な、幼い命の美しさがわたしの胸に響いてきました。
朗読は、南房総のどこか大きないちょうの木の下で行いたかったのですが、
あいにくの寒空と不安定な天気で、少々雨模様の気配でもあり、
室内で行いました。
けれど、こんな冷たい空気のなか、いちょうの子供らは旅立っているんだと思います。
何度も何度も読むと、いちょうの子供たちの、澄んだ明るさが、
わたしの身体のなかに、入ってくるようでした。
今日は、いちょうの子供たちと同じ、
あったかい薄荷水と、干し葡萄がちょっと顔を出している、『いいぱん』を
頂きました。
*読書会では、賢治の年譜を見ながら、賢治が生きた時代や背景を少し学びました。
詳細はやはり、「校本宮澤賢治全集」13、14巻の書簡や年譜をじっくりと読むのがよいです。
おおまかな一覧、ということでは、原子朗著の「宮澤賢治 語彙辞典」(東京書籍)の
年譜も参考にしました。
(さいさいみこ)
2010.11.20 Sat. 朗読会
たかしたかこさんが描く「いてふの実」 偕成社
「いてふの実」は、非常に短い一編ですが、私の好きな賢治作品のひとつです。
ひんやりした大気と、賢治の筆致がよくあう、とても美しい物語だと思います。
読書会では、その美しさをひとつずつ、追ってみました。
声に出して読んでみると、不安と希望が同居した子供たちの、
頼りなげな、そしてそれでも快活な、幼い命の美しさがわたしの胸に響いてきました。
朗読は、南房総のどこか大きないちょうの木の下で行いたかったのですが、
あいにくの寒空と不安定な天気で、少々雨模様の気配でもあり、
室内で行いました。
けれど、こんな冷たい空気のなか、いちょうの子供らは旅立っているんだと思います。
何度も何度も読むと、いちょうの子供たちの、澄んだ明るさが、
わたしの身体のなかに、入ってくるようでした。
今日は、いちょうの子供たちと同じ、
あったかい薄荷水と、干し葡萄がちょっと顔を出している、『いいぱん』を
頂きました。
*読書会では、賢治の年譜を見ながら、賢治が生きた時代や背景を少し学びました。
詳細はやはり、「校本宮澤賢治全集」13、14巻の書簡や年譜をじっくりと読むのがよいです。
おおまかな一覧、ということでは、原子朗著の「宮澤賢治 語彙辞典」(東京書籍)の
年譜も参考にしました。
(さいさいみこ)
by tenkidou
| 2010-11-20 20:50
| 読書会・朗読会の風景