2009年 06月 29日
気功教室 2009/6/29 |
薬師如来の東方浄土は、瑠璃光浄土とも呼ばれる。
チベットのタンカ(仏画)では、
薬師如来は、ラピスラズリの群青色の身体、
左手に薬壺、右手にミロバランの枝を持つ。
ミロバランは、チベット語でドゥクチョム、またはドゥクセルと言い、
解毒、または毒を払う、というような意味になる。
この毒とは、物理的な毒を指すだけでなく、
仏教で言う<三毒>、貪瞋癡をも含む。貪り、憎しみ、迷妄である。
病気の原因は様々に分類されるが、この三毒はそれぞれ、
(チベット語で)ルン「風」、ティーパ「胆汁」、ベーケン「粘液」
と呼ばれる三体液の不均衡をもたらす。
ルン、ティーパ、べ―ケンの三体液はさらに細分化されるのであるが、
健康を維持するには、この三体液の平衡を保つことが必要とされる。
病気の治療を治療者に任せることになっても、
患者である私たちは、瞑想で達する境地によって、
その治療を手助けしたり、
より確かなものとすることができるのではないだろうか。
ミロバランを煮出すと、甘いとても良い香りに包まれる。
染めをする身の至福の時である。
薬草と染材には、同一のものが多い。
(さいさいみこ)
by tenkidou
| 2009-06-29 17:00
| 気功教室日記